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日本ジオパーク認定1周年を迎えました

三好ジオパークは2024年10月9日に日本ジオパークに認定され、本日(10/9)1周年を迎えました。

2017年に三好ジオパーク構想としてジオパーク活動をスタートし、民間・行政・学術機関などからなる三好ジオパーク推進協議会を核に、地域の皆さまと共に、過疎化が進む地域が抱える課題解決に向けてチャレンジを続けてまいりました。

昨年、日本ジオパークとして認定されましたが、認定は通過点であり、課題に対して継続的な活動が重要です。日本ジオパークに認定され1年たったこの節目にあたり、あらためて三好ジオパークの特徴やジオパークを活用した多様な活動を振り返り、三好地域の課題についてどのようにチャレンジをしているのか紹介します。

三好ジオパークの特徴

三好地域(三好市・東みよし町)には大地が動いてきた痕跡のある場所が数多く残っています。三好ジオパークでは「動く大地が創った、空へ続く集落と吉野川の流れ」をテーマに大地の変動(「削れる大地」「崩れる大地」「ずれ動く大地」)によって形成された特徴ある地形がつくりだした景観を見ることができます。

削れる大地

大歩危小歩危峡や祖谷渓があるエリアでは、硬い岩が河川の増水によって削られることで、深く険しい峡谷がつくられました。

      

崩れる大地

三好地域の山間地には、過去に地すべりが起こってできた緩やかな傾斜地を利用した集落がたくさんあります。このような集落では、傾斜地での農耕に適応した農法(傾斜地農法)など傾斜地で生活している人々の暮らしの工夫を感じることができます。また、地すべりによってできた山上の窪地に水が溜まり、湿地となった場所もあります。

      

ずれ動く大地

中央構造線の活動によって大地がずれ動き形成した讃岐山脈は吉野川の流れる方向を南北方向から東西方向へと変えました。これにより、阿波池田より下流域に平野が形成され、吉野川流域特有の文化が誕生しました。

      

三好ジオパークのチャレンジ!

三好ジオパークはこれまで三好の地質・地形やそれらと関係する地域資源(ジオに関係する宝物)を持続可能な形で活用することを目指してきました。そして、それら多様な取り組みが評価され、昨年認定されました。

しかし、今後も継続して取り組んでいくべき課題もあります。例えば、まだ価値づけされていない宝物の活用方法や三好の大地の素晴らしさを広く伝えていく方法などです。これらは、地域の方々と一緒に対応を考え、行動をしていくことで改善へ向けて進展していきます。

三好地域の美しい景観を未来に繋ぐために、これからも積極的に地域の方々と協力しながら、三好の大地を活用した活動に取り組んでいきたいと思います。

多くの人が三好の大地について学ぶことができる環境づくりのチャレンジ

今までの小・中・高等学校でのジオパーク学習に加え、未就学児向けのプログラムを準備し、実施しています。また、各種講座をとおして、地域で中心的に活動をされている方や今後したいと考えている方々へのサポートを進めています。

国内外の多くの人が三好ジオパークを楽しめる環境づくりのチャレンジ

三好地域には国内だけでなく、国外からもたくさんの人が来訪します。国外の方もジオパークの情報を得られるように、英語版のWebサイトやガイドブック、展示物などの多言語化を進めています。

新たな体験型のツアーや商品作りのチャレンジ

ジオパークでのツアーの良さは、現地で実際に見たり触れたりといった体感ができることにあります。また、三好地域には、まだまだ価値づけされていないジオに関係する宝物もたくさんあります。三好の大地のストーリーを活かした体験型のツアーや、商品作りの取り組みをガイド団体や関係する方々と共に進めています。

ジオに関係する宝物の保全に向けたチャレンジ

三好地域には多くの魅力的なジオに関係する宝物があります。その宝物を守るため関係する関係者と協議を重ねながら保全の活動を進めています(2025年度は剣山系におけるニホンジカの食害や登山道の荒廃に関する調査を行いました)。

※上記は三好ジオパークがチャレンジしていることの一部です。

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