三好ジオパーク構想推進協議会総会の前段として、有識者会議を開催しました。
コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大を防ぐため、一部オンラインを活用した会議を行いました。香川大学の長谷川修一先生、京都大学徳島地すべり観測所の山崎新太郎先生、徳島大学の西山賢一先生、徳島県立博物館の中尾賢一先生に参加していただき、現在事務局が考えている推進協議会運営のスケジュールや推進協議会活動のバイブルとなる基本・実行計画案への意見交換を行いました。
基本・実行計画書案に関して長谷川先生からは、「現在、世界的に取り組まれている持続可能な開発(SDGs)はジオパークの指標でもあるけれども、三好ジオパーク構想の傾斜地集落などでは、様々な災害を乗り越えて山の中で暮らし続けてきた文化がある。これは、この地ならではの持続可能な社会が長年築いてきた、ということ。つまり、三好はSDGsの取り組みをすでに(昔から)行ってきた、ということですよね」という意見がありました。また、山崎先生からは、「計画書の内容に、”三好ジオパーク構想の意義”として、この地の特徴ある重要な地質地形の説明をきちんと記述する必要があると思います。また、日本では傾斜地集落があるのはこの地域周辺だけですけど、ヒマラヤなどの山岳地域でも傾斜地に集落があり、この地と似た文化形態が世界の似たような地形ではあったりする。そのような特徴についても触れてはどうか?」とのアイデアもいただきました。
みなさんからいただいたたくさんの意見や助言をもとに、基本・実行計画書をブラッシュアップしていきたいと思います!